高性能ロボットシステムにより、教育コストをかけずに作業の属人化を解消。
2022.01.27 コマースロボ導入事例
2022.01.27 コマースロボ導入事例
企業名 | 株式会社エスプールロジスティクス |
ホームページ | https://www.spool.co.jp/service/logi/ |
事業内容 | IoT、フルフィルメント・配送代行、越境・海外進出支援、業務請負・3PL |
許認可 |
プライバシーマーク 高度管理医療機器等販売許可 化粧品製造許可 医薬部外品製造許可 食品衛生責任者 エコアクション21 |
倉庫拠点 | 3拠点(品川、つくば、浦安) |
物流人員体制 | 75名 |
月間対応荷主数 | 140社 |
月間出荷対応件数 | 30~35万件 |
対応案件 | 化粧品・コスメ、健康食品・サプリメント、食品(冷凍、冷蔵、定温、常温)、高度管理医療機器(コンタクトなど)、医薬部外品、携帯アクセサリー、電子タバコ、アパレル、書籍コミックなど |
対応モデル | toC90%、toB10%以上 |
AirLogi導入時期 | 2019年 |
エスプールヒューマンソリューションズという人材派遣を行うグループ会社にて大阪、福岡などで支店責任者・営業担当を歴任。2019年にエスプールロジスティクスに異動。新規営業部を経て、倉庫管理システムや現場機器導入を統括する経営統括部に配属。現在に至る。
弊社は倉庫内の床面積が小さく、2000坪という坪数に対しての人数や出荷件数が圧倒的に多い状況でした。2000坪の床面積であれば多くても40~50社の荷主様を抱えることが一般的ですが、弊社では140社の荷主様の在庫を抱えております。このような特殊な状況下でも、AirLogiがあることで効率的な運用が可能になったと感じております。
上位のモール・カートからcsv等のデータさえ揃っていれば、受注ロボットでルールを整理し、Airlogiに連携するだけで大抵のことは対応できてしまう点です。もともとはBtoBの案件が多く、以前はtoB向けのWMSを4つくらい同時利用していた時期がありました。そんな中、社内でBtoBメインからBtoCのEC市場へ大きく舵を切る方向転換があり、今までの運用を激変させる必要がありました。これまでの知見からボールやケース等の概念は社内にノウハウがありましたが、EC物流において必要となる“同梱物”に関しての知見はありませんでした。AirLogiを導入した理由の1つとして、荷主様によって異なる同梱物の制御や自動化処理ができる機能を標準で備えている点が大きな決め手となりました。加えて、パートナーとしてシステム・運用面で多くのご要望を聞いていただいたのは感謝しております。
同梱物に関する問題が解消された点が大きいと思います。定期通販の出荷作業では定期回数・組み合わせが荷主様ごとに異なっており、ベテランの作業員でないと同梱物の管理方法がわからない状況でした。特に新人スタッフは逐一誰かに聞かないと作業ができず、作業が属人化した状況でした。AirLogiはピッキングリストを見れば何を何点同梱すれば良いのかがわかるため、新人スタッフの“待ちの時間”が減少し、全体の生産性が向上しました。
教育コストがかからない上に作業の属人化が低減しました。例えば今日が初めての派遣スタッフの方でも、AirLogiのハンディさえ渡しておけば、決められたルールの基で一定の作業をこなしてもらうことができます。特にtoCメインの倉庫事業者の中には、自社雇用のアルバイトではなく派遣のスタッフをメインにオペレーションするのは難しいと考えている方も多いのでないでしょうか。AirLogiを使うことで作業レベルを分けながら単純業務を切り出すことができ、派遣のスタッフはただリストを見るだけでよくなります。判断に悩んでしまう時間が無くなった点が大きいですね。
※作業レベルの例(右にいくほどベテランスタッフが担当)
梱包→ピック→棚入れ→入荷→入荷検品→TAS→バッチ
経験豊富なスタッフを直雇用せずとも、教育コストをかけずに派遣スタッフで作業を分担できるのはAirLogiの一つの強みであるかと思います。
色んなWMSを一つにまとめて載せ替えるのはやはり大変だったと感じます。もし可能であれば、他の倉庫さんからの乗り換えの際に設定のコピーができると嬉しいですね。多くの荷主様を抱えている倉庫事業者は設定コピーがあると助かるのではないかと思います。同時にリスクのある機能だとも思いますので、簡単に実装ができない点も理解はしております。
荷主様から出荷を任される以上、日々細かいご要件やご要望にスピーディーにお答えしていく必要があります。営業戦略にもよりますが、システムはシステムとして特定の部門や各種ベンダーに丸投げするよりも自分たちで理解、咀嚼し、お客様にご案内することが可能になるとレスポンススピードの向上や信頼関係の構築にもつながることが利点になると思います。
EC事業のスタートアップですと、いきなり倉庫を構えて運用するのは難しいと思います。まずは我々のような事業者に物流部門をアウトソースしてしまい、売上を伸ばすための販促活動に注力されることをお勧め致します。売上が伸びてから自社倉庫を持ち、社内で物流のノウハウを溜めていく流れでも決して遅くありません。 また、現在は倉庫事業者が独自で持っているWMSを開発・導入しているパターンが多く見受けられますが、これだと自社倉庫を立ち上げる際に独自のシステムじゃないと使えず、それまでに培ってきたノウハウが無駄になってしまいます。クラウド型のWMSであれば設定をそのまま流用するだけなので、AirLogiに限らずクラウド型WMSの強みは大きいと思います。
今後ともパートナーとして双方が様々なことに挑戦する中で、お互いの成長に向けた取り組みを二人三脚で実施していければと思います。
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