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定期通販

【導入事例】定期通販の現場を変えた「柔軟性」と「シンプルさ」
~ AirLogi導入で見えたWMS活用の本質~

今回は、通販事業出身の倉庫事業者である株式会社クエストページ様にAirLogi導入の経緯とその効果について、竹野公仁様にお話を伺いました。

株式会社クエストページ

自社通販運営・出荷で培ったノウハウを基盤とした、通販ビジネス支援を行う企業。食品事業とロジスティクス事業を展開し、特に定期通販モデルでの実績が豊富。

https://questpage.jp/

事業内容 【食品事業】
インターネットや実店舗で販売する食品(バイきんぐ西村監修 万能スパイス『バカまぶし』シリーズ等)の企画開発・販売

【ロジスティクス事業】
自社通販運営・出荷で培ったノウハウを基盤とした、通販ビジネス支援(『Qロジ』)
竹野様

竹野 公仁 様

株式会社クエストページ

【導入前の課題】
増加する「定期通販」への対応と既存WMSの限界

まず、AirLogiを導入される前の状況についてお聞かせください。WMS導入自体は当初からお考えだったそうですね。

はい、WMSを導入することは事業開始当初からの前提でした。私たちは元々、雑貨や多種多様な商品を扱うことが多く、個別管理が必須でした。そのため、バーコード管理など基本的な要件を満たすWMSは利用していました。しかし、近年サプリメントなどを中心とした「定期通販」モデルの事業が拡大するにつれて、既存のシステムでは限界を感じるようになってきたのです。

具体的には、どのような点に限界を感じていたのでしょうか?

定期通販では、「どの商品を何個」というパターンでの出荷が多くなります。これを効率化するには、出荷指示を類似の内容でまとめる「グルーピング」と、それを単位として作業指示を出す「バッチ処理」が非常に重要になります。しかし、既存のシステムはこの機能が十分ではありませんでした。

多くのWMSでは、同梱物なども含めて出荷内容が「完全に一致」しないとグルーピングできない設計が多いように感じます。そうなると、少しでも変数(例えば同梱物の種類)が増えると、途端にグルーピングが複雑化し、融通が利かなくなってしまう。現場では結局、類似の注文をまとめるグルーピング作業を人の手で行う必要があり、その『事前準備』に多くの時間と手間がかかっていました。単純作業ながらミスも発生しやすく、精神的な負担も大きかったのです。

導入前の作業風景

導入前:手作業でのグルーピング作業に多くの時間を費やしていた

【AirLogi選定の決め手】
「柔軟なバッチ」と「現場が回る設計」

AirLogiに注目されたきっかけは何だったのでしょうか?

御社(コマースロボティクス)のシステムが、特に定期通販に強いという評判は以前から認識していました。実際に話を聞いてみると、AirLogiのバッチ処理の賢い『柔軟性』が際立っていました。

「柔軟性」とは、具体的にどのような点ですか?

他社WMSにありがちな『完全一致でないとまとめられない』という厳格すぎる壁がなく、『多少同梱物が違っても、主要な商品構成が同じならグループ化する』といった、現場の実態に即したバッチ処理が可能です。これにより、システム側で最大限グルーピングを進め、人間が行うべき作業を最小限に抑えてくれます。複雑な設定をしなくても、出荷数の多い順にシステムが大まかに仕分けしてくれるシンプルさも魅力でした。まさに「現場が回る設計」だと実感しましたね。

「他社WMSにありがちな『完全一致でないとまとめられない』という厳格すぎる壁がなく、『多少同梱物が違っても、主要な商品構成が同じならグループ化する』といった、現場の実態に即したバッチ処理が可能です。」

導入プロセス自体はいかがでしたか?

私自身がシステムに慣れていたという背景もありますが、導入自体に大きな困難はありませんでした。ほぼスムーズだったと言えます。もちろん、AirLogi特有の挙動に慣れるための調整は必要でしたが、その点も御社のサポートを受けながら問題なく進められました。

また、既存の業務をすべて一気に切り替えるのではなく、新規の案件からAirLogiを使い始めるという段階的な導入方法を取ったことも、混乱なく移行できた要因だと思います。「リプレイスはあとで慣れてから」という戦略が功を奏しました。

【導入効果】
非効率な「事前準備」からの解放!大幅な効率向上を実現

AirLogi導入によって、現場の作業はどのように変わりましたか?

最も大きな変化は、やはり「バッチ処理による効率化」です。これが圧倒的です。

導入前は、現場スタッフが類似注文をグルーピングするために多くの『事前準備』を行っていました。AirLogi導入後は、システムが自動でグルーピングを行い、バッチ単位で作業指示を出せるようになったため、あれだけ時間を取られていた事前準備作業が嘘のように消えました。スタッフはシステムが出力したリストに従って迷いなく作業を開始でき、現場の混乱は解消され、目に見えてストレスが減りました。

AirLogi導入の主な効果

⏱️

事前準備作業の削減

手作業でのグルーピング作業が不要に

🔄

自動バッチ処理

類似注文を柔軟にグループ化

📉

ストレス軽減

現場スタッフの精神的負担が軽減

他にも効果を実感された点はありますか?

加えて、「後払い帳票」と「送り状」の一括出力機能も非常に助かっています。従来はこれらを外部ソフトと連携して出力していたため非常に重く、時間もかかり、時にはシステム側の問題で出力できない、サポートに問い合わせてもなかなか解決しないといった課題がありました。AirLogiではこれがワンクリックで、しかも安定して行えるようになり、これも作業時間短縮に大きく貢献しています。納品書や払込票などもバッチ処理の流れで商品と一緒に出力できるのは嬉しいですね。

導入後:システムによる自動グルーピングで作業効率が向上

【今後の期待】
さらなるバッチ機能の進化と、活用を促す情報提供

現状でも効果を実感されているバッチ機能ですが、今後さらに期待することはありますか?

今のままでも非常に有効ですが、さらに柔軟性が向上すると、より業務が効率化できる可能性があります。例えば、現状は「出荷内容が同一のもの」をグループ化しますが、これを「任意の商品別に並べ替える」「商品マスタのカテゴリを指定して同梱物の有無・種類で制御する」「支払方法や配送方法ごとにソートする」といった制御ができれば、ピッキングルートの最適化などがさらに進み、事務方の工数削減にも繋がる可能性があります。先日ご紹介いただいた「SGDバッチ」(商品構成ベースでグループ化し、その中で同梱物構成でバッチ化)も、そうした方向性の機能だと期待しています。

サポート体制についてはいかがでしょうか?AirLogiは多機能なため、サポートは不可欠かと思います。

問い合わせに対して、単に質問の答えだけではなく、関連情報なども含めて幅広く回答していただけるので、非常に助かっていますし、安心感があります。

新機能の告知もありがたいのですが、リリース情報だけですと、それが具体的に自社のどの業務フローに当てはまり、どのように改善できるのか、という具体的な活用イメージを持つのが難しい場合があります。せっかく開発していただいた良い機能も、自社での活用シーンがイメージできないと、なかなか導入検討には至りません。

ですので、もし可能であれば、新機能リリースの告知に加えて、「こういう課題を抱えている場合に、この機能を使うとこう改善できます」といった具体的なユースケースや活用事例のような情報も併せて提示いただけると、私たちとしても「あ、うちのこの部分に使えるかもしれない」「こうすればもっと効率化できるな」と気づきを得やすく、自社の業務改善に繋げるための大きなヒントになります。機能を最大限に活かし、共に業務を進化させていく上で、そうした情報共有は非常に価値があると感じています。

【WMSは「立場を上げる武器」】
非効率な「事前準備」から導入検討中の事業者様へのメッセージ

竹野様からWMS導入を検討中の事業者様へのメッセージ

WMSは、もはや単なる効率化ツールではありません。特に我々のような倉庫事業者にとっては、データを武器にクライアントへ付加価値を提供し、厳しい価格競争から一歩抜け出すための戦略的な投資です。WMSを能動的に活用し、データをしっかり扱えるようになれば、それは自社の「立場を上げるための武器」となり、クライアントからの見方も変わってきます。

単なる下請けから脱却し、信頼されるパートナーとなるためにも、AirLogiのような現場に寄り添ったシステムを積極的に活用し、選ばれる物流パートナーへの進化を目指してみてはいかがでしょうか。もちろん、導入にはコストもかかりますし、使いこなすためのデジタル人材の確保や育成といった課題もありますが、積極的にシステム化を進めることで得られるメリットは非常に大きい。コマースロボティクスさんのように、導入のハードルを下げる努力をされているベンダーもありますので、ぜひ前向きに検討されることを強くお勧めします。

AirLogi導入のポイント

🔍

柔軟なバッチ処理

現場の実態に即したグルーピング

🚀

業務効率化

手作業の削減と作業品質向上

💼

付加価値提供

データ活用で競争力強化

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AirLogiは、現場の実態に即した設計で、導入後すぐに効果を実感いただけます。

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