【背景】"Excel管理"では未来がない。
成長のために越えるべき「手作業の壁」

まず、改めて貴社の事業についてお聞かせください。
私たち大象(デサン)は、韓国に本社を置く総合食品メーカーの日本法人です。主力商品である「宗家(ジョンガ)キムチ」をはじめ、韓国の調味料や素材などを日本国内で展開しています。EC事業においては、単に商品を販売するだけでなく、大象(デサン)ジャパンというブランドと韓国の食文化の魅力を、より幅広く知っていただくための重要な役割を担っています。
今回の自社倉庫立ち上げの背景についてお聞かせください。
事業戦略の一環として、国内に新たな生産拠点を持ったことがきっかけです。その施設内に活用可能な倉庫スペースが生まれ、これを機に、これまで外部委託していた物流の一部を内製化するプロジェクトが立ち上がりました。オンライン事業のさらなる成長と改善が求められていたタイミングとも重なり、自社で物流をコントロールする体制を整えることになったのです。
ゼロからの立ち上げとなりますが、当初どのような課題を想定されていましたか?
IT部門での経験から申しますと、正直なところ、WMSなしで倉庫を運用することは逆にイメージがつきませんでした。もちろん、事業規模的にはExcelでもなんとか管理できる範囲だったかもしれません。しかし、将来的な拡張性や業務の正確性を考えると、最初からシステムありきでプロセスを考えるのが当然だと捉えていました。
まさに「守り」ではなく、「攻め」の投資としてのシステム導入だったのですね。
はい。手作業で始めてしまうと、後からシステム化するのは大変です。それに、食品を扱っている以上、3温度帯の厳密な管理は必須ですし、ECにおいては配送リードタイムの短縮が事業の生命線になります。これらを実現するためには、WMSは不可欠な存在でした。
- システム不在による成長の停滞:手作業による非効率な倉庫運営は、将来の成長の足かせになる
- 品質とスピードの両立の難しさ:食品の厳密な品質管理やECで求められる配送スピードを手作業で担保することへの懸念
- 業務の属人化リスク:担当者依存のオペレーションを防ぎ、初めから標準化されたプロセスを構築する必要性を感じていた
【WMS選定】求めたのは機能より「安心感」。
IT部門なき挑戦を支えた"2つの武器"

WMSを選定する上で、どのような選択肢を検討されたのでしょうか?
弊社は韓国企業の日本法人なので、まずは韓国本社のSAPと連携する重厚なWMSを導入する選択肢がありました。しかし、今回の事業規模にはオーバースペックだと感じましたね。そこで国内のWMSに目を向け、他社サービスも含めて検討しました。
その中で「エアロジ」をお選びいただいた決め手は何だったのでしょうか?
一番の決め手は、社内にIT専門の組織がない中で、少人数で立ち上げられる手軽さと安心感でした。実は、もともと物流を委託していた3PL業者がエアロジを使っていたんです。そのため、ある程度の使い勝手は知っていましたし、何よりその委託先に気軽に「教えて」と聞ける関係性があったのが大きかったです。「これなら自分たちの手で必ずやり遂げられる」という確信がありました。
実際に立ち上げる前には、その委託倉庫で研修もさせてもらいました。ただ、委託先も全ての機能を使いこなしているわけではなく、手作業でカバーしている部分もありました。私たちが自社で運用するにあたっては、より深く設定をカスタマイズする必要があったのですが、その時にコマースロボティクスの担当の方には本当にお世話になりました。
サポート体制も重要なポイントだったのですね。
まさにそうです。問い合わせをすると、本当にすぐ返事が来るんです。立ち上げの過程で「難しい」と感じたことは一度もなかったですね。この迅速なサポートがなければ、スムーズなスタートは切れなかったと思います。
選定の決め手は、機能よりも「確実性」
既知のシステムという安心感
操作性や挙動を把握していたため、導入における不確実性が低いと判断
信頼できる伴走型サポート
迅速かつ丁寧なサポート体制により、立ち上げ時の不安を解消し、スムーズな導入を確信させた
自走できる手軽さ
IT専門部署がなくても、少人数で立ち上げから運用まで完結できることを最優先した
【導入効果】「難しい」は一度もない。
専門家不在でも"自走"できるチームが生まれた
実際に導入されて、どのような手応えを感じていますか?
出荷のフォローから在庫管理、基幹システムとの連携設定、送り状発行まで、システム周りの実務をほぼ一人で担当していますが、「エアロジ」は、カスタマイズ性と難易度のバランスが、我々のような少人数体制にとって「ちょうどいい」と感じますね。自分たちで出荷しやすいように環境を整えられますし、何かあってもヘルプを見れば大体なんとかなる。このバランスの良さは非常にありがたいです。
ECサイトの運営担当としても、在庫の側面からエアロジを見ていますが、弊社が利用しているOMSとの在庫差異のチェックなどもスムーズです。サポート面で言うと、チャットツールでお願いしたら柔軟に対応してくれるなど、やり取りが非常にしやすかったのが印象的です。その心地よさが、安心してシステムを使いこなせる要因の一つだと思います。
IT部門がなくても、優れたツールと手厚いサポート、そして信頼できる担当者がいれば、自社倉庫は立ち上げられる。今回のプロジェクトは、そのことを証明できたのではないかと感じています。
「エアロジ」がもたらした3つの進化
最適化された運用
専門家でなくても直感的に操作・設定でき、担当者自身で改善サイクルを回せる「ちょうどいい」運用が実現
自律的な問題解決
詳細なヘルプ機能により、日常的な疑問点はチーム内で自己解決できる体制が生まれた
スムーズな部門間連携
EC運営担当者も必要な在庫情報を容易に確認でき、フロントとバックヤードの連携が円滑に
「カスタマイズ性と難易度のバランスが、我々のような少人数体制にとって『ちょうどいい』と感じますね。自分たちで出荷しやすいように環境を整えられますし、何かあってもヘルプを見れば大体なんとかなる。このバランスの良さは非常にありがたいです。」

【未来の導入者へ】システムの価値を最大化する、
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